4月8日は花まつり

つれづれ

4月8日はお釈迦さまのお生まれになった日、花まつりの日ですね。
お釈迦さまは今から2500年以上前にインドとネパールの国境付近にあった、シャカ族の国の王子としてお生まれになりました。生まれてすぐに7歩歩まれて、「天上天下唯我独尊 三界皆苦吾当安之」とおっしゃったというエピソードは有名ですよね。本当にそうであったかどうかは別として、事実お釈迦さまはあらゆる苦しみにあえぐいのちに向けて、いのちの安心の教え、仏になる教えをお示し下さいました。

7歩歩いて、ということもまた、迷いの世界である「六道」を超えるための教えを示されたということを、象徴しているものです。「六道」とは、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天の六つの世界のこと。けれどもこの世界はどこか別世界や死後の世界としてあるわけではありません。私の心や行いに、この「六道」が現れてくる。腹を立てたり、物惜しみをしたり、自分勝手に振舞ったり、他人を傷つけたり、いつまでも自分がいると誤解していたり。そういう私の在り方が、「六道」という迷いの世界を歩んでいる、ということです。そんな迷いを超えていかれたのがお釈迦さまであり、迷いを超える教えが、仏教の教えなのですね。

IMG_1375さて、そんな4月8日。今日は山中温泉しらさぎ苑にて花まつりをしました。お釈迦さまのご生涯をパネルシアターをつかってお話して、利用者の皆さんに甘茶かけをしていただきました。甘茶かけをして、お釈迦さまのお生まれになった時のお姿を表した誕生仏に手を合わせられた皆さんのお姿は、本当に尊いものであるなと感じました。

また先日4月1日には、金沢にあります西別院でも子ども花まつりが催されました。山中からも、8名の子どもたちが参加してくれ、一緒に電車に乗って、お釈迦さまのお誕生をお祝いしに行って参りました。県内から50人を超える子どもたちが集まって、お参りとお釈迦さまのお話、そして白象行進に甘茶かけでお祝いをして、一緒にカレーのお昼ごはんを食べました。午後からはゲームをして、子どもたちは本当に楽しそうでした。また7月末にも金沢別院で、夏の子ども会一泊研修があるそうなので、山中からもたくさん参加できるといいな、と思っております。
(若院)

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