恩栄寺縁起

恩栄寺について

恩栄寺(おんえいじ)は、親鸞聖人を宗祖と仰ぐ、浄土真宗本願寺派(お西)のお寺です。
山号を「白鳳凰山(はくほうおうざん)」と号し、石川県加賀市山中温泉の中心部にあります。

その由来は、古くは佐々木小三郎盛則という人物が、越後に流罪となった親鸞聖人と出会われ、帰依し、そのお弟子となり、法名を「光実」と名乗って現在の能美市赤井町の付近に一宇(後の赤井の称名寺)を建立したことに始まるとされています。

その後、本願寺第九代・実如上人の頃(在位:1489~1525年)、その光実の子孫である兄弟のうち、弟は赤井の称名寺を相続し、兄は加賀市大聖寺に同じく称名寺を建立。江戸時代の初め、慶長年間(1596~1615年)に、「了永」が寺号を「恩榮寺」に改めました。そのため了永が「恩榮寺」の第一世となっております。

享保13年(1728年)、第七世・恵教の頃、大聖寺の大火に遭い、伽藍を焼失。同17年(1732年)、第八世・智泉の代に、旧山中村、現在の山中温泉に代替地を拝領し、再建されました。

以来約280年、恩栄寺は山中温泉の地で、念仏の道場として人々に親しまれております。

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